今回は、長年にわたり清掃用品の製造・販売を行っている国内メーカーの担当者の方に、あの不思議な道具の名称についてお話を伺いました。私たちが普段スッポンと呼んでいるあの道具について、社内ではどのような名称で扱われているのでしょうか。担当者の方は笑顔で、弊社の製品カタログや在庫管理システムでは、すべてラバーカップという名称で統一されていますと答えてくれました。スッポンという呼び方は、あくまで一般消費者の間で広まった俗称であり、商品名として採用されることは稀だそうです。しかし、消費者の皆さんに親しんでもらうために、パッケージの片隅にスッポンというキーワードを補助的に記載することはあると言います。面白いことに、このスッポンという名前は、地域や世代を問わず驚くほど高い認知度を誇っており、ある意味ではブランド名のような力を持っていると感じているそうです。名前の由来について尋ねると、やはり抜く時の音の響きが一番の理由でしょうとのことでした。また、英語圏のプランジャーという名称についても触れ、こちらはより機械的な動作を強調した響きがあるのに対し、日本のスッポンは体験的な感覚を重視している点が非常に興味深いと分析されていました。メーカーとしては、ラバーカップという名称を通じて、ゴムの品質や吸引力の数値、耐久性といったスペック面に注目してほしいという願いがあるそうです。最近では、環境に配慮した素材を使用したものや、女性でも軽い力で扱えるように設計された新型のラバーカップも登場しています。これらの新製品を紹介する際も、やはりスッポンという呼び名の持つ強力なイメージを借りることがあると言います。しかし、最終的にはラバーカップという正しい名前を知ってもらうことで、和式・洋式の買い間違いといったトラブルを減らしたいというのが本音のようです。一つの道具に複数の名前があることは、それだけその道具が私たちの生活に密接に関わっている証拠でもあります。担当者の方は最後に、どんな名前で呼ばれても構いませんが、トイレに一つ備えておくだけで安心感が違います、と締めくくってくれました。
メーカー担当者に聞くスッポンの名称の秘密