ある日の午後、我が家の平和は突如として破られました。子供がトイレットペーパーを一度に大量に流してしまい、トイレが詰まってしまったのです。私はすぐに、物置の奥に眠っていたあの道具を取り出しました。家族の間ではスッポンと呼ばれている、あの黒いゴムがついた棒です。いざ使おうとしたものの、実はこれまで一度も自分で使ったことがありませんでした。スマホで使い方を検索してみると、ラバーカップという名前で多くの解説記事が出てきました。スッポンという呼び名は通称で、正式にはラバーカップ、あるいはプランジャーと言うのだそうです。記事には、ただ押すだけではダメだと書いてありました。私は深呼吸をして、カップを排水口にしっかりと押し当てました。そして、力を込めて一気に引き抜きました。スッポンという音が響きましたが、手応えはありません。二回、三回と繰り返すうちに、腕に心地よい疲労感が溜まってきました。しかし、諦めずに五回目を引いたその時です。ゴゴゴという鈍い音とともに、溜まっていた水が一気に流れ落ちていきました。その瞬間、家族から歓声が上がりました。まさに家庭の救世主です。これまでスッポンと呼んでどこか馬鹿にしていたような気もしますが、この道具の実力を目の当たりにして、敬意を抱くようになりました。正式名称がラバーカップであることを知ったのも、この騒動があったからです。それからは、トイレの掃除道具を新調する際も、ラバーカップという言葉を使って探すようになりました。この一件以来、我が家ではトイレットペーパーの使いすぎに注意するようになりましたが、もしまた何かあっても、あの頼もしい相棒がいれば大丈夫だという安心感があります。名前は何であれ、その働きが素晴らしいことに変わりはありませんが、ラバーカップという響きには、プロの道具のような頼もしさを感じるようになりました。私たちは、スッポンという古き良き呼び名に愛着を感じながらも、ラバーカップという正確な名前を通じて、この頼もしい道具の進化を正しく理解し、活用していくべきなのです。
家庭の救世主スッポンで挑んだトイレ詰まり格闘記